チェルフィッチュ『三月の5日間』
2011.12.25 Sunday 20:36 | ライフログ - lifelog
12月21日、KAAT神奈川芸術劇場で再演されたチェルフィッチュ『三月の5日間』を観劇してきました。
チェルフィッチュのことを知ったのは私が音楽を担当させていただいた映画『卒業』や『少年少女』の監督である太田信吾さんが劇団員として所属しているからです。『ゾウガメのソニックライフ』に続いてチェルフィッチュの舞台を見るのは今回で二度目。ゾウガメ〜のときも、なんじゃこりゃ、新しいな、面白いな、と思ったけど、より具体的でキャッチーな本作でその衝撃をダイレクトに受けました。ブレイクスルーという言葉が脳裏に浮かんだ。
内容は、六本木のライブハウスで出会った男女がそのまま渋谷の円山町のホテルで5日間セックスしまくって、で外に出たらイラク戦争のデモが展開されていて、そういう数日間の話がその男女やその友達・関係者の口から語られるというもの…ではあるのですが、なんて言えばいいんだろう、誰が何役とかって厳密には言い難くて、演劇独特の「いかにも演劇感」が出るポイントやお決まりのコトとかは周到に回避され(て鑑賞され)るような作りになっていて。舞台にはほぼ私服の役者さん以外小道具も殆どないし(ペットボトルぐらいかな)。まあどんな点が面白いかについては演劇素人の私の説明よりも専門家や批評家のもっと明快なレヴューが何処かに転がっていると思うのでそちらの方を参照していただきたいわけですが。
イラク戦争のことや今の日本のことを絡めるのは敢えてよして、とても個人的な感想を2つ挙げると、ひとつはなにかを「つくる」立場として、この突き抜けたアイデアにインスパイアされる感覚がすごく嬉しかったということです。ラーメンズの公演を初めて通しで鑑賞したときのようなワクワク感だったなあ。あとひとつは太田さんの単なる友人で且つ観客という立場として、特に岡田(利規)さんの演出だから一層だったかもしれませんが、舞台に立って役者をやってる彼を観るのってこれが初めてだったけど、誰かの書いた脚本で喋って動いているその身体は太田さんに限りなく近い別の太田さん感がすごくて、現実と非現実の狭間に放り出されたようなスリルがありました。
終演後太田さんと話したあと、風穴をひとつ空けてもらえたような気分になった。私は空いた風穴をちゃんと大事にしないといけない。
不思議なのは(よく考えると不思議でもないんだけど)、音楽で立ち止まってるときにそっと光をさしてくれるのは昔からけっこう別の畑の、特に映像に携わってる人たちだったりすることです。『FLying Boat FLoat ー飛行艇、浮かぶー』の監督である工藤里沙さんとも、電話するたび貰う言葉にはいつもやはりそんなところがあります。
自分の音楽は、音楽じゃないところに立って何かをつくっている人たちとコラボしてはじめてもっと生きるのではないかと改めて思っているところです。
comments(0) | - | ↑
























































